空華第二号

¥ 1,000

A5判190ページ

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説明

文藝同人無刀会同人誌第二号です。
今回初参加のことこと氏の「哀しい童話『鬼と桃太郎』」が巻頭を飾ります。この作品は、誰しもが知っている昔話「桃太郎」を捉え直して再構成したものであり、その上キリスト教の基本概念の「原罪」を否定するような救済概念を持ち出し、それを更にアダムとイブの蛇による破滅で否定した上に、その否定した蛇をも破滅させて全世界の終焉を予期するようなエンディングに導いています。これは一種のウロボロスではないかとも思われます。なかなか味わい深い作品なので、お勧めです。
その次に、トート氏の「闇の中のトート『存在に迫る』」が掲載されています。これらの詩歌群は、集約的な言葉で核心を突くような語り口調で、多くの読者を魅了します。その散文を味わい読むと、心の中に芽吹く喜びのエネルギーが、著者から読者に伝わり行くものと思います。
三番目は、進藤伐斗氏の「高校生雀鬼・涯」です。麻雀のルールをあまり詳しく知らなくても、充分楽しめる内容となっています。その勝負哲学は、著者の将棋三段の腕に帰するところがあるのでしょうか、なかなか興味深く読めます。また、読者を捉えて放さないこの牽引力は、著者の秀でた才能によるものと思われます。
ラストを飾るのが、大坪命樹の「仏化の劫火」ですが、これは新潮新人賞に応募した作品です。こともなげに選考には落とされましたが、精神病の救いを宗教的奇跡にもとめつつも、現実的な反省につなげるような作品です。現在Amazonから単行出版されていますが、初出のこの版はもっとも初めの稿であり、まだ後の推敲の加わる前のものです。
このような第二号ですが、オンデマンド版は、発注から商品がお手元に届くまで、少々お時間を戴いておりますが、もと出版した現物の紙の本がお求めになることができます。貴重な空華のバックナンバーですので、もし御所望の場合は、ぜひこちらからどうぞ。

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